Katsutam

妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢのKatsutamのレビュー・感想・評価

5.0
「2」をまだ観てなかったことに観賞途中で気付いたけどまぁいっか。
という訳で安定安心の役者陣と山田洋次監督の演出とで今回も存分に笑い泣かされました。特に西村雅彦演じる幸之助のダメ夫っぷりは秀逸。心底腹が立ちました(笑)

これまでのシリーズを振り返っても、熟年離婚や亭主関白へのアンチテーゼなど、いわゆる"昭和的な日本の家族観"からの脱却もテーマのひとつにしていると思われるが、やはりステレオタイプな平均的家族像は健在。それでも懐古主義に走らず、時代の変化や価値観の多様化について嫌味なく自然に語りかけるような演出はさすがです。

同じく家族の形やあり方を題材にした「万引き家族」が同時期に公開されていたのも何かの因果でしょうか。

あとは、映画タイトルの英訳がとてもとても素晴らしいのです(というか、同じ意味を表現する際の日本語の奥深さが素晴らしいのか)。

家族はつらいよ → What a Wonderful Family!
妻よ薔薇のように→ My Wife, My Life
Katsutam

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