あめこ

マーシャ・P・ジョンソンの生と死のあめこのレビュー・感想・評価

3.8
彼女の「自殺」とされた不審な死の真相を追いながら、ストーンウォールを始めとした彼女や仲間、トランスジェンダーの歴史と今、LGBTQの運動の歴史についてのドキュメンタリー。
私は彼女の存在は象徴としてあの笑顔を知っているくらいでした。

ゲイ差別への活動を始めたのは彼女を含めたトランスジェンダーなのに、性的少数のなかからも差別される。

そして今も「トランスジェンダー」というだけで殺されてる人達がいる。そこの陰にあるミソジニーも感じて怖くなる。
そしてその「殺人」ですら、トランスジェンダーなだけで、きちんと真相を解明されなかったり、大きく報道もされず、加害者は軽い刑期で出てくる。
社会のなかでどれだけ迫害され、追い込まれるのか…怒りを覚えながらも、その中でも支援をしたり活動をし続けて、若いトランスジェンダーへの希望に繋がっているのに涙する。出てくる方達がみんな強くて勇気ももらいました。(彼女らは当事者じゃない人達に感動を与えるために活動してる訳じゃないのは言っておきますが)

知らない、から知っていく。大事ですね。こういうドキュメンタリーがあるのはありがたいです。
あめこ

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