Oppania

劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレのOppaniaのネタバレレビュー・内容・結末

1.9

このレビューはネタバレを含みます

テレビ版全話見たけど全然覚えてないのでそれを踏まえての感想。
ところどころですごく良い所はあったんだけど(ラグナの戦いの時のアラド隊長の台詞とか、あとは…なんかあった気がするけど全然思い出せない)、酷い箇所が多すぎて全体の印象がもう落ち込んで微妙だった。

2クール分をよく2時間以内にまとめたなと思うけど、それと作品の出来はやっぱり別だよなぁって感じ。
テレビ版ですごいだるかった潜入?みたいな話が丸ごと無くなってたのはテンポ良くてよかった。全体的にテンポ良すぎてキャラに感情移入が出来ないのはまあテレビ版何周もしてるファン向けなのかなって…。相変わらず隊長とチャックの影薄すぎだし、白騎士と赤髪以外の騎士団の影ほぼ0だし、あとミラージュと隊長とメッサ―、なんかテレビの時より三角関係との関わり薄くなってない?こんなもんだっけ?全編通して三角関係が完全に行方不明だった。
あと、美雲を取り戻すためとはいえメッサーが死んだあとで「一人でも欠けたら~」って何回も歌うのマジで耳を疑った。そこで「メッサーの思いも一緒に」とかなんとか言ってたら理解できるけど「メッサーのためにも」って言うのは!?ってなった。欠けちゃってるの認めてるやろがい!!
演出がひどいところは本当にびっくりするほど間抜け。銃向けられてもワルキューレが前に進むシーンがぼっ立ちでふらふら近づいて行ってるように見えて…せっかく盛り上がっていくぜー!って気分良かったのにちょっと残念だった。あとはおなじみ裸の謎空間とか、ラストでハヤテとミラージュの機体が並んで飛ぶところで出てくるダッサいスケスケバストアップとか。服着たまま謎空間に飛ばせばいいじゃん、ちゃんとパーソナルカラー塗ってある機体が出てるんだからバストアップとか要らないじゃん。あと「…!この歌はフレイヤの!」→意識を取り戻すってパターン多すぎ、ワンパターンすぎ。盛り上がるところで出てくるせいかすごい目立つ。他にも結構あったけど忘れた。
本編はメッサー死んだあとにハヤテの技量が急上昇してエースみたいになった的な感じだったような気がするんだけど、映画だとメッサー死んでから決戦まで間が開かないせいで、しかも敵エースパイロットも援護してくれるとかで、ラストバトルがエース不在かつ迫力も緊迫感もない感じで逆にびっくりした。メッサーvs白騎士で戦闘はもうお腹いっぱいだよね?ということなんでしょうか。ハヤテの成長とかワルキューレの結束に繋がったわけでもないし、これなら別にメッサー死ぬ必要なくない?と思った。眼鏡ルートでよかったじゃないですか…。映画では普通に生きててほしかったよ。
エンディングは曲もスチルも余韻に浸れない感じで微妙だった。灯篭送りみたいなのでメッサー送った直後だし、てかもう終わるのにWelcome to the Walküre world~とか言われても…。あんなちょっとしんみりした終わり方したくせに直後で名シーン集みたいなすごい雑なチョイスのカットが流れるの逆にすごかった。
これは完全に自分の好みなんだけど、最後の決戦は絶対零度θノヴァティック流れて欲しかったです…好きなので…。

よかった所は(さっきも書いた)アラド隊長の台詞とか。プライベートも戦闘中も影が薄すぎる隊長が頼れる顔を(ようやく)見せてくれてぐっときた。ドラケンにデルタ小隊が乗るのは斬新。美雲が人間味増した(気がする)。ライブの演出がずば抜けて良い(モデリングの微妙なコレジャナイ感を補って余りある)。顔アップの作画が良い。アーマードパックはこれが初登場?ごりごりでカッコよかった!

公開当時地方にいて見れなくて、それで今回期待して見たのでちょっと残念でした…。完全新作の映画も期待してるんだけどこの調子なら…どうかなぁ…。
Oppania

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