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マスカレード・ホテルのkyonのレビュー・感想・評価

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)
4.0
ホテルはどんな背景や境遇を持つ人間も、1度中に入ればお客様となる。それゆえにどんな人間も自由になれる場所。

そんな台詞が印象的な作品。
『マスカレード・ホテル』のタイトルもこうしたホテルの題材の持つ神秘的な一面を強調してるんだなと納得しました。

キムタクが出演してる作品、長澤まさみちゃんが出演してる作品ってなんとなく気になってて、観ちゃう。それはやっぱり画面の中のスターを観たい願望に近いんだろうな。

で、この作品の何が高まるってまずその画面の演出!タイトルシーンまでの流れも好きだけど、特にまだお互いを認識していない警察官とホテルマンがすれ違い、背中合わせになった状態でタイトル、のシークエンスが好きだった。

なんだか観客にだけ先取りして見せてくれる感覚だな。

で、ラストに向き合うカットで回収。ベタだけど、やっぱり爽やかに終わった印象。きっと、このラストカットを撮るためにちょっと延ばしたのかな?なんて考える。


あと、ホテルって舞台自体が好き。ホテルの制服からベルボーイ、シェフ、ハウスキーパー、、、ホテルのキーから部屋、ホテルの内装それ自体がもう大好きだから、その空間を動き回る主役2人観てるだけで面白かった。

物語自体も何段階かエピソードを重ねていって一気に広げる!みたいな形で、ちょっと想定内だったけど、謎が謎を呼ぶ展開で飽きさせない感じがあったなぁ。

最後に一言。あっちゃんと勝地さんのキャスティング笑いました笑
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