スカパーにて。東野圭吾原作のミステリーで、キムタク長沢の主演作。
これ公開時は忙しくてスルーしちゃったんだよな。時間が空いてから見ているので、ぶっちゃけ誰が演じる役の人が犯人か、知った上で見た。
犯人が分かっていても、まぁそれなりに楽しめた。
やっぱりこの映画の面白さの本質は、刑事がホテルに潜入捜査するという設定そのもので、“犯人の素顔を暴く”刑事と“お客さまの心の仮面を覗かない”ホテルマンとの比較なのだから。
その二つの職業の“他人に対する接し方”の違いを表現した上で、主演二人がお互いの仕事に対し、反発し合いながらも理解に繋がるという構成はとても自然で良かったと思う。
しかし、キムタクさんは何やっても同じ演技だなぁ。これからはもうちょっと演技の幅がないとツブシが効かなくなる気がするゾ。
昨今のミステリーとしては比較的過激なシーンが少ない。予想される殺人事件を未然に防ぐ物語だからね。映画自体がグランドホテル形式で群雄劇だからとも言える。
しかし、事件解決して刑事がホテルを去り良いエンディングになりそうだったのに、最後の最後でメッチャ蛇足！！！！
仮面ってことで急に仮面舞踏会風の演出が始まり、主演二人が食事をして終わる。えええええ？いらないじゃん！余韻を楽しませろよ！
この余計な終わり方の追加で★一つ減ったよ。
因に宝塚歌劇の花組の舞台版も傑作だったらしい。こっちを見に行きたかったな。
