ジョジー

ローマンという名の男 信念の行方のジョジーのレビュー・感想・評価

3.6
デンゼル・ワシントンが17年のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたものの、日本では未公開だった作品。
確かにちょっと地味ではあるけど、なかなか観応えのある作品でした。“正義の26年、破滅の3週間”まんまです。長年法律事務所の裏方の仕事をしてきたノーマン。曲がったことが大嫌い、法廷侮辱罪になろうとも自分の信念を曲げない男。
そんな彼はある不正を知ることになり、ふとした瞬間張りつめていたものが折れてしまったように、真っすぐ歩んできた道から逸れてしまう。一度逸れると気持ちもどんどん別人のように変わっていくんだなぁと。彼を知る人たちも、彼をみる目が変わっていくんだけど、私も同感。
逸れるきっかけになったことが、あまりに代償が大き過ぎ。誰でもヤケクソになってやらかしてしまうことってあるけど、今一度踏みとどまるって必要だと思い知らされます。
元々は信念の人だけに、終盤はちょっと同情してしまった…。短い期間だけど上司だったピアス(コリン・ファレル)のラストに取る行動で少し救われた。未公開は仕方ないかなぁ… いい映画なんだけど、きっと後に残らないかも。
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