ウェルテル

ローマンという名の男 信念の行方のウェルテルのレビュー・感想・評価

4.2
大衆受けの法廷ドラマとは一線を画してる。これはもっと評価されてもいいのでは?と思った。
パートナー弁護士の死や事務所解雇を要因とする金銭的な窮境のなか、主人公はそれでも社会的正義を実現しようと奮闘した。それでも世間には受け入れられなくて、ある日突然信念を折る。
それが弁護士法における守秘義務違反なのは勿論だけど、自分の中の法も侵してるんだよね。一般市民を守るための法と自分自身の法の噛み合わせが悪くなってジレンマに苛まれてる。自分の中の罪悪感は、自分で判決を出すしかない。
罪という言葉には「crime」「sin 」の2通りの意味があるけど、この鬩ぎ合いをうまく描きたかったんでしょうね。法的資格を持つ人間を主役にする価値はここにあり、って感じかな。
ヘッドフォン、ブルドッグ、ヘアセット、しつこいくらいのESQは信念を表す装置ということでよろしいでしょうか?
とりあえずfunkはいつ、どの場面で聞いても最高!
ウェルテル

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