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オンリー・ザ・ブレイブのnaitのレビュー・感想・評価

4.4
諸事情によりこのタイミングでの観賞。上半期に観てたら10傑入り確定の傑作でした。

消防士もの、実話、ハズす要素はなくても、本作は想像以上だった。開始どアタマ、森の中を炎の塊が通り抜けるのだが、よく見ると熊の形をしてる。コレが印象的だった。

本作は消防士でも、「バックドラフト」「炎のメモリアル」と言った傑作消防士もので描かれた、
いわゆる街中で消火活動を行う[建物火災]の消防士ではなく、森林火災専門の<ホットショット>と呼ばれる消防士。こういった区分けがあることも初めて知ったし、<ホットショット>がエリート集団、プロ中のプロでないと認定を受けられないってのも全く知りませんでした。

本作の<グラニット・マウンテン・ホットショット>が誕生し活躍するところから丁寧に描写されていく。新入隊員マクドナウが入隊するあたりから始まる。
観客の目線と近い人物を据える常套手法ではある。だけど彼がハンデを抱えながらも、誠実に頑張る姿を見ているとやはり胸熱。
20人近くいる隊員全てのキャラクターは掘り下げられないが、主要な隊員とその家族の関わりにもキチンと目を配る。隊長エリックの奥さんに名優ジェニファー・コネリー。いい仕事してますよ。

街にとっても英雄だった彼ら。
結果的に上手くいって当たり前の消防活動だったとしても、実際は簡単では無いだろうし、いつ命を落とすかわからない。それでも続けるのは誇り・愛する者を護りたいとする思いなんだろう。

劇場観賞で良かったと思うのは炎の描写。音・大きさはテレビ画面とは比べ物にならない。

個人的定説、「消防士モノにハズレなし」の法則は本作も適用されました!
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