ザイール消滅後の情勢不安定なコンゴ流域を遡る、コンラッド『闇の奥』を地で行く試み。遡るごと変容を遂げる人々の風貌、河面と風景。語られるレオポルド2世や指導者ルムンバの記憶、独裁者モブツが残した王宮廃墟や大鉄塔の空虚。源流へ至ったカメラが映す無時間の閾。

ヘルツォーク『フィツカラルド』のアマゾン河、シャンタル・アケルマン『オルメイヤーの阿房宮』のメコン河など、大河を遡る映画に固有の深淵描写は中毒性ある。大河探検を描けば必然的に個の冒険譚と列強の思惑が入り混じる。 『コンゴ川 闇の向こうに』は夢の跡描写が白眉。



“Downstream to Kinshasa” https://x.com/pherim/status/1507328895241969667
コンラッド『闇の奥』https://x.com/critic3rd/status/1830921662038188218

コンゴ川のほとりで生活する人たちのリアルな日常が映し出されてるドキュメンタリー。興味深い映画だった！