2018-039-031-008
2018.2.7 大阪ステーションシティシネマ Scr.2
・スピーク・イージー
・聴きたいから演奏する
・純度の高い音
・楽しげな教授(^_^)
NYで行われた小規模ライヴの劇場上映。
とても楽しみにして観に行きました。
その割に鑑賞が遅くなったのは、大スクリーンでの上映回に拘っていてスケジュールがなかなか合わなかったからです。f(^_^;
さて本編。
NYという大都会で、世界中の坂本龍一が僅か200人を相手に演奏したライヴ。
もはやシークレット・ライヴと言ってもいいですよね。(^_^)
会場は・・・なんて言うのかな。
歴史の味わいあるビルの中の、
洋館にある古い書斎みたいな部屋。
スピーク・イージーみたいな雰囲気が、シークレット・ライヴに似つかわしい。
(^_^)
誤解を恐れずに言うならば、
このNYでの演奏は最早ライヴではなかったのではないかな。
聴衆に聴かせる為というよりも教授が弾きたい音楽を、
いや聴きたい音を演奏する為の場所だった。
極端な言い方かもしれないけれど、端的に言えばそんな感じを受けた。(^_^)
否定してませんよ。
寧ろ子供のように眼を輝かせて演奏している教授を観ていられるのが嬉しくて楽しかったです(^_^)
思えば前作で。
大病を乗り越えて復活。
そして改めて、
生きることと音楽とは切り離せない。
そのことを再認識して、震災支援や原発反対運動、そして創作活動を再開した。
その中でも、自然界に存在している音に熱心に聞き入り、嬉々として集めている姿が凄く印象的だった。
本作では、前作で集められた音達が曲の中で披露される。
嬉しそうに、ワクワクしながら演奏する教授。
観てるこちらも嬉しくなってくるよ(^_^)
なんか音のことばかりで曲のこと書いてないですが(苦笑)
以下楽曲の感想を。
純度の高い音。
教授が息をするかの如く奏でるメロディと音色。
そして差し挟む「音」。
単に綺麗なだけではない、
荒ぶるうねり・・・風の音、森の唸り。
自然の厳しさ、恐怖。
原初の感情の衝動。
そういったものがひたすら精製されて集められた極めて純度の高い音の世界。
そう。
音そのものがドラマに満ち溢れている音楽。
純度を極めて結晶化された楽曲。
神々しい。
そんな風に感じました。
・・・まぁ教授みたいな天才じゃないんで、普通にメロディアスな曲とか、或いは戦メリあたりからの曲とかも聴いてみたいって気がなかった訳じゃないけれど・・・。
教授が聴きたい曲を
あんな素晴らしい雰囲気の中で演奏出来て
あんなに楽しそうに演奏してて
良かったんじゃないかな(^_^)
追記。
・観客は概ね聞き惚れていたのだけれど、
時おり微妙な表情を差し挟んでる人が男女それぞれ一人ずついたのがクライマックス(笑)
あ、カップルじゃないですよ(^_^)