あでゆ

クソ野郎と美しき世界のあでゆのレビュー・感想・評価

クソ野郎と美しき世界(2018年製作の映画)
1.5
監督:園子温×出演:稲垣吾郎のエピソード1「ピアニストを撃つな!」、監督:山内ケンジ×出演:香取慎吾のエピソード2「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」、監督:太田光×出演:草なぎ剛のエピソード3「光へ、航る」、そして「クソ野郎★ALL STARS」が出演し、すべてのエピソードの物語がつながる(?)児玉裕一監督の「新しい詩(うた)」という4つのストーリーで構成される。

正直よくわからなかった。心意気とかやりたいこととか世界観は嫌いじゃないんだけど、映画としてみたときにはちょっと厳しい。特に全体として演技付けがひどいと言うか、舞台ならまだ理解できるようなわざとらしすぎる演出がすごく気になった。

ただ三本目だけは割とそれなりに見れた。
演技も流石草なぎ剛と尾野真千子だったし、話も共感できる内容なので、このクオリティが続くのであれば結構良かったのになあと思う。コメディと真面目の微妙なラインでやる会話劇もシュールでなかなか楽しめた。

一本目はなんか最高にできの悪いマッドマックスを観せられた気分で(ビジュアルとか、恋人追いかける作りとか)、二本目は香取くんとヒロインがかっこよく可愛いだけだった。ただオリンピック付近の日本みたいなサイファイはちょっと『あゝ荒野』ぽくて、こういうノスタルジックだけど近未来な退廃的世界観は今後ジャンル付けできるのかなとか考えていた。

四本目に関してはどこを伏線のつもりでやってるのか大団円なのかもよくわからないし、最後の時間が止まったような描写でみんながプルプル動いてんのも気になった。ただまあ香取慎吾がイキイキと歌っている姿を観たら多少感動したので、やっぱり彼らのパワーは強いんだなとは思う。とはいえ、他の二人はなんで歌わないんだとは思った。
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