TomoHojo

娼年のTomoHojoのレビュー・感想・評価

娼年(2018年製作の映画)
4.1
「普通の人間だから?」

賛否両論だと思うけど、ここまで、やり遂げた、俳優「松坂桃李」を先ずは賞賛したい。彼自身のキャリアでターニングポイントになる作品である事は間違いないと思う。というか、良く本人も事務所もこの役を受けたな!と。

作品としては、下手すると、女性向けAV?と思えるほど、予想以上に濡れ場満載。そして、エロい!

途中退場していた女性も数名居たから、これから観る人はそこは覚悟の上でご鑑賞下さい。男性目線からすると、大爆笑してしまうシーンもあるくらい、エロ度は楽しめましたが、果たして女性はどうだろうか?小説は未読だが、きっとその世界観を鵜呑みにして、実際に映像化されたものを観ると拒否反応が出る人もいるかも?

ストーリーもエロだけではなく、リョウ自身の人間としての成長も上手く描かれていて好印象。

ただ一つ気になったのは、BGMが何だか各シーンでたまに噛み合ってなかった?事くらいか。基本はジャスなんだが、この濡れ場でそうくるか!と思うシーンがあったりしてと。。。後は、女優陣のクオリティだが、ここまで際どい役をこなせる人は僅かだろうし、そこは目を瞑るという事で。そんな中でも安定感抜群の佐々木心音と桜井ユキ。

総合的には、限界ギリギリのエロ作品だが、それだけではおさまらないヒューマンドラマとしても楽しめた良作。

松坂桃李君に「天晴れだ!」を献上したい。
TomoHojo

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