娼年の作品情報・感想・評価

娼年2018年製作の映画)

上映日:2018年04月06日

製作国:

あらすじ

主人公は、森中領(もりなかりょう、通称:リョウ)。大学生活にも退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている。 リョウの中学校の同級生で、ホストクラブで働く田島進也(たじましんや、通称:シンヤ)がある日、ホストクラブの客として訪れた女性を、リョウの勤めるバーに連れてきた。女性の名前は御堂静香(みどうしずか)。恋愛や女性に「興味がない」という領に静香は“情熱の試験“を受けさせる。それ…

主人公は、森中領(もりなかりょう、通称:リョウ)。大学生活にも退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている。 リョウの中学校の同級生で、ホストクラブで働く田島進也(たじましんや、通称:シンヤ)がある日、ホストクラブの客として訪れた女性を、リョウの勤めるバーに連れてきた。女性の名前は御堂静香(みどうしずか)。恋愛や女性に「興味がない」という領に静香は“情熱の試験“を受けさせる。それは、静香がオーナーである秘密の会員制ボーイズクラブ、「パッション」に入るための試験であった。 最初こそ戸惑ったが、「娼夫」として仕事をしていくなかで、女性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていくリョウ。「女性は退屈だ」と言っていたかつての姿が嘘のように、どんな女性の欲望も引き出し、彼との時間を過ごすことによって、彼を買った女性たちは自分を解放していく。やがて静香に対しても想いを寄せるようになるのだが・・・。

「娼年」に投稿された感想・評価

娼年
4/6公開ですが 一足早くレビュー。
2015年に舞台版も上演された石田衣良原作小説の映画化。

無気力な日々を送る大学生 森中領(松坂桃李)は、バイト先のバーで歳上の美しい女性 御堂静香(真飛聖)に出会う。
女もSEXもつまらないと言い放つ領に対しSEXを要求する静香であったが、その相手は耳の聴こえない少女 咲良(冨手麻妙)であった。
SEX後に試験の合格を告げられた領は、静香の経営する女性専用コールクラブ「Le Club Passion」で働くことになるのだが…。
娼夫として女性・SEXと向き合っていく領の姿を通し、人の心と身体に宿る欲望と幸福を描いた作品だ。

ぼく達が知らないだけで、劇中で描かれていたような世界がきっと存在している
目まぐるしく映し出される東京の街並み
SEX経験者なら聞き覚えのある生々しい音の数々
容易に脱することのできない退屈な日々
他者と通じ合うことの難しさ・通じ合えた時の喜び
そのひとつひとつが、非現実に感じられる世界観にリアリティの火を灯す
隣り合わせの世界だと、この現実で起きている出来事だと、あなたにもぼくにも関わりのある問題を描いているのだと信じさせてくれる

男性諸君、どうか心して観て欲しい
勃起している余裕なんて無い
劇中の殆どがSEXで、どの女優さんも最高に美しくてそそるけど、描いていたのはソコじゃない
他者との、異性との、大切な人との、自分自身との関わり合いを描いていた。

仕事・学校・家族・恋人・友人・将来のことなど、誰もが様々なことを考えながら生きている
その中には、エロいことだって含まれていると思う
少なくとも、ぼくは毎日女の子のことを考えている
街行くカワイイ娘にはいちいち目が留まるし、日課のAV動画収集もやめられない
気になる娘のことだって四六時中頭から離れないし、ここには書けないような思考も巡らせている
だけど、それらの想いは基本的には隠している
曝け出せる時も、曝け出せる相手も限られている
いや、曝け出せてすらいないかもしれない
あなただって同じではないだろうか

人それぞれに個性があって性格が異なるように、性癖もまた人それぞれ
コスプレ SM アナル 3P 青姦 露出 スカトロetc…
その性癖がアブノーマルであればある程に、曝け出すのに躊躇する
曝け出したとて、受け入れて貰えるとは限らない
金を払うことで受け入れてくれる人がいるのらば、喜んで払ってしまう人もいるだろう
世の中のあらゆる仕事が誰かにとって必要なように、娼夫という仕事にも確かな価値と需要がある
人から快く思われない仕事だけど、観ている内にそんな偏見は吹っ飛ぶ
バカな男を相手にする娼婦ではなく、娼夫を描くことでより深く突き付けられる。

愛のあるSEXと、愛の無いSEX
その境界線はどこにあるのだろう
前戯にどれだけ時間をかけられるか、SEX後にピロートークがあるのかどうか
そんな教科書染みた話じゃない
金を払い払われて行われるSEXだけど、劇中で行われるSEXは確かな繋がりを感じさせてくれる
愛と呼ぶには相応しくないのかもしれないが、愛へ辿り着くためのヒントがたくさん詰まっていた

よく身体の相性云々と言うが、正確には(サイズ的な問題を除けば)相手の欲求に気が付けるかどうかを指すのだと思う
相手の心に触れるのが難しいのと同様、相手の身体に宿る欲求に触れるのも難しい
ただキスして 愛撫して おっぱいに触れて 手マンして クンニして 挿入しているだけでは決して辿り着けない
互いに絶頂を迎えるには、相手の心に触れ、身体に触れ、心と身体に宿る欲望に直に触れなければ叶わない
どんな欲望をも受け止めきれる覚悟がなくちゃ、真の幸福は得られない。

付き合いたての頃はともかく、性のコミュニケーションがしっかり図れていなければ自ずと回数も減っていく
身体のすれ違いが、心のすれ違いにだって直結する
パートナーの心と身体に潜む欲望をあなたは理解できているだろうか
あなた自身の欲望を理解して貰えているだろうか

生きていく限り、性欲も異性もSEXも避けては通れぬ道
あなたの現状や抱えている問題は知らないが、この作品はきっとあなたの弱さを突いてくる
領と客とのやり取りを通じて、あなたに宿る欲望を露わにする
あんな風にSEXができたらいいなと、相手に全てを曝け出せたら素敵だなと思えてしまうはず。

気が付けばあっという間に119分が過ぎていた
何かが掴めそうな気がして、もう少しだけ観ていたかった
が、その答えは自分自身の人生とSEXにおいて見出さなければならない
大切の人との関係・心と身体の繋がりからしか得られない

SEX 娼夫 R18 鬼才・三浦大輔
人によってはハードルが高く感じられるかもしれませんが、何の心配もいりません
純粋に人と人との関わりを描き、まさかの笑えるシーンまである最高の作品です!
ぜひ劇場でご覧ください。

青春★★★★
恋 ★★
エロ★★★
サスペンス★★★★
ファンタジー★★★
総合評価:A
 ようやく、女性が見て楽しく、そしてドキドキするセックスの映画が出てきた! と感動しました。
これは松坂くんだから、なせる技かしら。以下、松坂桃李ファンとして贔屓目に記してます


 そして、女子たちの裸目当てにいった男性は打ちのめされるでしょう。打ちのめされてほしい(笑)
AV の変なセックスみるよりも、松坂くんのセックスをみて、参考にしてほしいなあという気持ちになりました。

 ちょっとまえに、日活が「日活ロマンポルノ リブート」で女性目線を唱いながらも、中身もエロの描き方も全くもってオヤジ目線の新シリーズを展開してましたが。(それなりにはおもしろい)
 そのロマンポルノに出ていた女優さんたち、いろんな映画での裸セックス要員として駆り出されていますが、今回も、冨手麻妙を発見。冨手さんに限らず、ロマンポルノに出てきた女優さんたちの脱がないドラマでも活躍をみたいな
 

 とにかく松坂くんとデートする目線で楽しめました。しずかさん、こと真飛聖の目線でもドキドキする。
 
 実はいちばん萌えるのって、「触れもせで」の状況なのかのもね
 そう考えてたら、綾瀬はるかと坂口健太郎がまったく触れあわないまま話が進む「今夜、ロマンス劇場で」をなぜか思い出しました

あと江波杏子がよかった!

しかし、母親とのくだりや母親の過去など、物語の流れは取って付けた感じだったのは残念
アヤカ

アヤカの感想・評価

3.5
松坂桃李さん始め、キャスト全員が相当体を張っています。観る人を選ぶ作品だと思います。

想像以上に原作に忠実。男女の情愛を描くというよりは日活ロマンポルノに近いので、一人で観に行くことをおすすめします。
小夜子

小夜子の感想・評価

2.5
体を張りに張った松坂桃李の意欲作。ハードルボイルドに女の内面を探求している作品だと思うのだが、主人公のドラマが陳腐に感じられました…

舞台版はまた違うのだろうか…

舞台を観に行ったけど、
演出も三浦監督の良さが前面に出てて、
役者もこの作品に命をかけてる
って客に思わせるぐらいの
役者魂を感じた。