らまんば

娼年のらまんばのレビュー・感想・評価

娼年(2018年製作の映画)
3.8
事前に見ていたレビューに『松坂桃李のAVを観ているだけ』という評価が多かったから、石田衣良作品を観たいという気持ちはあるのに公開からひと月近くたっても踏み切れずにいた…。
でもレディースデーと時間帯の合致で『君の名前で僕を呼んで』の流れで見に行く事を決定。会場は一握りのカップルと、女性の1人客、あとは照れ臭さをかき消すためなのか女性グループで来場して女子会感覚で観てる人(←作品観賞中にお喋りするはマナー違反ですよ!)が多かった。

原作未読。
映画としては嫌いぢゃない。
いろんな登場人物の気持ちにも寄り添える。
でも、領くんだけはどぉがんばっても松坂桃李にしか見えない。不思議な感覚。なんだろー、この感じ。でも、率直に松坂桃李の圧巻の体当たり演技には感服しました!!

女性のとどまるところを知らない多岐にわたる欲望は映画の中の話ではない。なかなか表面化されることのない現実を大スクリーンでまざまざと見せられた感じ。この映画をファンタジーと捉えるか、はたまた"あるある"と捉えるのかは受け手次第なんだろぉな。でもきっと男性はこれをフィクションと捉えたり、歪んだ捉え方をするケースが多い気がする。女性の隠れた欲望に対して真正面から受け止めてくれる人が増えたらいいな。あたしも原作読んで作者の意図を確認しよ〜っと(*´ω`*)

面白い作品ではあったけど、ラスト20分(くらいかな?)は残念ながら観られなかった。
領くんと東の小指のシーンが生理的に受け付けられなくて、ビジュアル、音、想像の三拍子が揃ったら血の気がどんどん引いてひどい貧血に。その後は正気を保とうとしてもどぉにもならず、動くに動けず、仕方なくその場で眠ることに。目が覚めたらエンドロールまで終わって明るくなる瞬間だった(モッタイナイ、けど背に腹はかえられぬ)
次は小指シーンだけを飛ばしてラストまで観たい!
らまんば

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