このレビューはネタバレを含みます
脚本:3
題材:5
人物:5
演出:4
映像:4
音楽:3
総評:4.0
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女性の性的欲求について、とても質の高い考察がしてあった。
欲求と共存する悩ましさがしっかり描かれている。
それゆえに、話のまとめ方が駆け足で少し雑な印象を受けた。
主人公と静香さん達の関係を運命付けることの必要性をあまり感じない。バックグラウンドとしてあったとしても、赤裸々に説明しなくてもよかったかも?
メグミ以降のシーンをもっとストーリーとして深めてくれれば、脚本としての満足感が上がったはず。
リョウの過去についての描写はとても良かった。話の展開としてそれがないと、リョウの行動(決断)に疑問が生まれるので、そこは納得いくよう作られていた。
もはやギャグシーンで、笑ってしまう場面が多かったけど、慣れてくるとそれも味だと思えてきてしまった。狂っている。
個人的にはヒロミさんとのデートが一番好きな回だった。少ない言葉でスマートに関係を持つのがナイス。
松坂桃李のセックスシーン、「彼女がその名を知らない鳥たち」ではどこか不自然に感じたが、今回それはなくて、うまい演出だったと思う。
ただヤってるだけだけでなく、ちゃんと中身を見れば性についてのアプローチがしっかりしている作品。予想外に良かった。