kuzira

娼年のkuziraのレビュー・感想・評価

娼年(2018年製作の映画)
3.8
愛欲とは底知れない哲学

無防備なまま素直に相手を知ることは
身体の底の方から湧いてくる欲情を
お互いが解放して初めて1つになるのだと
そういうことなのでしょうか

セックスは汚らわしいものだとは思わないし
神秘的で奥深いものだとも思いません

ただそこにあるのはこの世の中には
汚らわしい性交も存在するし
とても尊い性交も存在するのだということ

2人で言葉には表せない"孤独"や"欲望"を
探り合うように、確かめ合うように
唇を重ねたり、身体を重ね合わせたり
そんな事を思いながら、大切にしながら
行為に及ぶ人はどれくらいいるのでしょうか

セックスが先に存在してしまう知人が言ってたけど
「身体を先に知ると心も解けてくる」って
そういうの、正直くだらないと思うけど
(性欲に身を任せて相手を深く知る事を
簡単に且つストレスなく端折ってるのを
正当化しようとしてる感じが)

この映画だとつまり
500円くらいの価値でしかないでしょうかね

まぁそういうセックスも潔くていいでしょう
とかは、個人の勝手です


かと言って相手を尊重するセックスを
もし、大好きな人が知っているとしたら

それはそれで
娼婦、娼年としての気質を認めざる終えなくなり
とても褒め称えるのに抵抗があるのは
皆んなに対してその人の愛情が
散漫してしまうような気がするからでしょうか

だってやはり大好きな人とする
性交は特別であって1番であって欲しいでしょう


この映画で描かれる女性の情慾は
とても丁寧かつ、繊細で臆病であるみたいなのは
実際、こういう人多いだろうなって感じで
僕もなんとなく知った脳を叩くし
だからと言って
女性はつまらないとは切り捨てはしない

勿論、男性だって本当に"好き"という
感情が湧かなければ及べない、みたいな
そういう意識ってあればいいけど

リアルな周りの反応を聞いてると
がっかりするほどそういうのはなくて
おとぎ話の世界であったりするのかなぁなんて

何が言いたいとかはわからないけど

愛欲はお互いの心の幸福度と比例して
身体の隅々まで満たされていって
全てを含んだ
大好きですを認識しあって欲しいですね

ほんと、何を言ってんだか
kuzira

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