あのシーズンの牧歌的風景から始まる彼のドキュメンタリー。
彼が仕立てていく洋服と同様、紡ぎ出す言葉にも、飽くなき美への探究心と、何より誠実さが溢れている。
アイリス・アプフェルの”彼以外もう誰もいない。あとはもう、ほぼ全滅よ。”という言葉に、改めて彼が生み出すものをリアルタイムで目の当たりできる時代に生まれた幸せを噛みしめるのでした。
アントワープの6人が生まれた時代のことなども、本人の語りで知ることができるのもまたよかった。
映画として物足りないという声も聞かれるが、ありのまま姿・ドキュメンタリーとしては、編集されすぎていないのが良いのではないかと思う。
1つだけ不満なのは、副題にファブリックではなく、テキスタイルという語を用いて欲しかったということ。
超マニアな視点からいくと、
ドリス様のワンちゃんハリーが多数登場、ベルギー人モデルのハンネ・ギャビー・オディールの存在感(尺としては全然写ってないんだけど)に注目!