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ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男のmiyazakiのレビュー・感想・評価

2.5
ふら~っと立ち寄った映画館で一番丁度良い時間から上映されるという事で、事前情報一切無しの鑑賞。ドキュメント映画でびっくり。ブランドについても全く知らなかったし、ドリスさんの事も初めて知る。

映画終盤、「仕事をしている中で非常に疲れてしまう事がある。限界を超えてしまう事がある。」と漏らすドリスにインタビュアーが「どんな対策をしてる?」と投げかける。
本作一番印象に残ってるのはこの質問に対してドリスが “「我慢だ」” と返すシーンである。
偏見だが、ここまで成功してる人なのに、この点に於いては自分を大切にしていないという事実に衝撃を受けた。

完璧主義者で現場主義、永遠のプレイヤーを貫く彼にとっては当たり前の選択なのかも知れないけど。

自分がインタビュアーだったら彼に聞きたい。
「あなたは今、心の底から自分は幸せだと思いますか?」

大きな池と庭がある宮殿みたいな自宅のテラスで一息つきながら庭を眺める彼はなにを思っていたのだろう。

ファッションショーの裏側や、服をデザインする過程は普段見る機会が無い事もあり普通に楽しめた。
希望としては、ブランド立ち上げ時期前後の困難や苦悩と、それをどう乗り越えてきたのかを盛り込んで欲しかった。

服とかファッションとか、なんっっっにも知らないんですけどね。
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