Scratchy

女ともだちのScratchyのレビュー・感想・評価

女ともだち(1983年製作の映画)
5.0
初対面の相手に足をさすって(日焼け止めが塗ってある)嗅がせる、ちょっと戸惑うユペール。サボテンの箱庭のような手土産がかわいい。チョコレートの箱をベッドの上に広げながら、ユペールは官能的な文章を読み上げる、あのシーン!ギイ・マルシャンがジャン=ピエール・バクリに会いに行って妻の居所を聞き出したとき、バクリが仔犬もらわないかって聞くところで和んじゃう。かといってバクリのいうちゃんとした仕事が役者?バーの演劇員?なのも大丈夫だろうかという感じはするし、ギイが金と愛(子供へのも)で支配しようとしているのは一貫している、ダメ男であることに変わりない。だけど、片袖がないシャツを2000着もつかまされる間抜けっぷりも愛らしいー。子どももかわいかった〜二人が出会う学芸会のシーン楽しい。出し物ということではコスタのショーにも繋がるし、こっちも最高に幸せ!それとなによりファッションショーのようなレナとマドレーヌの衣装七変化を見てるだけでしあわせー!収容所で出会う素敵な顔したクリスティーヌ・パスカル(が女ともだちなのかと思いきやミュウ=ミュウだった)に夫とこっそり合図しあうという話を聞いて涙する場面もあれば子どもを見失ってギイ・マルシャンにぶっ叩かれるところでは泣かない、金を盗んだのだ言い訳が嘘だとばれてミュウ=ミュウとはもう会うなと言われ優しくする夫の心の内が読めてしまっても唇を噛んで何も言わずに涙を流す、ユペールの繊細な描写に心打たれっぱなし!電車の中の兵隊の一人にドニ・ラヴァンがいたりする。
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