このレビューはネタバレを含みます
今回は脚本が単純に悪役がいて、そいつを倒すというものではなくて、味方が悪役になるという正義と悪について考えさせられる内容だった。
また、その解決方法が単純に相手を倒したり、説得して改心させるといったものではなく、みんなでジェンガを踊るというものが素晴らしいなと思った。
そして、カンフーがメインなだけに戦闘シーンはカッコよくてとても良かった。
マサオくんとしんちゃんとの才能のある人間とそうでない人間との問題もマサオくんらしい実直な答えを見せてもらったと思う。
脚本のテーマだったり、意外性のある展開だったりと物語としては上手いのだが、今までのクレヨンしんちゃんの映画にあった爆発的な面白さが感じられなくて、何処か大人しい淡々とした作品になってしまったという気がする。
近年、優等生的な作品になってきてるクレしん映画がまた昔のようなアクの強い作品になって欲しいと思う。