長旅の途中に立ち寄ったミシシッピにて、誤って逮捕された黒人青年は腕利きの殺人課刑事だった....
人種差別の根強く残る土地にあっても、極めて冷静に粘り強く事件を紐解いていくティッブスを苦々しく思いながら(おそらく嫉妬も含まれていただろう)、渋々と捜査に協力する署長との絶妙な距離感と心の移ろいを感じていただきたい.....。
（行ったことはないけれど）映像からも夏の夜の暑さ・湿度を感じるような映像もまた秀逸。
署長の差別感覚は終幕に至っても完全に払拭されていない(私にはそう思える)けれど、ラストの「しっかりやれ(吹替版より)」のひとことに(差別の)壁が少しだけ取り崩された気がして清々しい気持ちになります。
私的には日本語吹き替え版での鑑賞を推奨。
(ティッブス＝田中信夫さん・ギレスピー署長＝富田耕生さん)
ダイナーの主人ラルフ役の
アンソニー・ジェームズさんは
L.A.METALバンドPoisonのPV
"Fallen Angel"にも出演。
