KAZUKI

夜の大捜査線のKAZUKIのレビュー・感想・評価

夜の大捜査線(1967年製作の映画)
4.0
偏見と差別が渦巻く60年代のミシシッピ州で起きた殺人事件の犯人探しのミステリーとは別に人間ドラマの描き方がとても秀逸だった。初めは、シドニーポワチエ演じる黒人のバージル刑事に友好的ではない白人のビル署長が徐々に彼を認めていき敬愛を示す最後の場面が印象的だ。だが、あくまでどことなく距離を置いてる感じが当時のアメリカが公民権運動全盛だったため、リアルな実態を写していて(白人から襲われる場面がちょくちょくあるし)、2人のリアルな関係性からも見て取れる。ここがシビアで社会派な演出だった。
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