このレビューはネタバレを含みます
正直、観る前の予想より良かった。
でもコメディ的なお芝居部分がオーバーに感じたところが何箇所もあり、きっと舞台で生の芝居として観たら違和感を感じずに、もっと感動出来たのかもと。
それと、長回しを多用するのは良いが、登場人物の立ち位置の関係か、観たい役者の表情にピントが合っていない事が多く、モヤモヤしまくり。だったらいっそカットを割って、どの表情を見せるか（どの表情は見せずに想像させるか）を提示してくれた方がストレス無く観れた。これも舞台だったら良かったと思った一因。
クライマックスの親子再開シーンはとても素敵だった。強いて言うならもう少しタップリと、余韻を長めにして欲しかった。
エピローグ的に、死に場所を求めて彷徨った父親を尾行していた５歳当時のさつきが、清太郎と出会っていた（最初の出会い時の『前にあった事がありませんか？』と言っていた伏線の回収）エピソードは、やや蛇足な感あり。
麻衣子の父親（玉枝のお腹の子供の父親）について、死別したなり蒸発したなり、何か情報が欲しかった。
