このレビューはネタバレを含みます
天上界で繰り広げられる三世にわたる愛憎を壮大に描いた、中国でベストセラーとなったファンタジーラブストーリー「三生三世十里桃花」を映画化した本作。印象としては、色彩豊かで幻想的な映像には目を惹かれましたし、白浅を演じたリウ・イーフェイや夜華を演じたヤン・ヤンをはじめとしたキャスト陣も魅力的。そして、九尾狐族の女帝・白浅と天族の太子・夜華を主軸に描かれる壮大な恋愛物語は単純に面白く、どのような展開を見せるのかが終始気になり画面から目が離せずにいましたし、アクションも満載で個人的には十分に楽しめました。ただ、説明不足な点は気になるところですし、シーン展開もわりと駆け足なので、"気軽に"というよりはじっくりと内容を把握しながらの視聴が好ましいですね。一人で複数の役を演じていたり過去と現在を交錯させながら描かれていたりと、大まかなあらすじは理解はできるが細部にまでは目が届かないかもしれません。それでも本作は決して悪い作品ではないですし、観て損はないかと。あと、阿離を演じたポン・ズースーの愛らしさは見どころの一つですね。