痛快戦争アクション物の娯楽作として観れば楽しめるのだが、これを実話として「正義のアメリカ万歳」をするのはアウトだと思う。
9.11テロの復讐に燃えて敵陣を空爆攻撃してスッキリするのと、積る恨みをツインタワーに叩きつけスッキリするのは何が違うのだろうか？
アメリカ＝善、タリバン＝悪という単純化した図式にいい加減疑問を持つべきではないだろうか。
9.11関係のどの映画もテロを実行するまで追いつめられた側の言い分は一切触れないし、どうしてそこまでこじれたのかも説明しない。
「テロはゆるさない！」確かにそうだ。でも何故テロを仕掛けられるのか？アメリカはまったく潔癖なのか？問い詰めなければいけないところは多々あると思う。
私には「アメリカは正しかったんだ」と言い訳をしているように見えてしまう作品だ。
