とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。そんな中、突如本物のゾンビが襲いかかる。ノンストップ・ゾンビサバイバル作。を撮影した撮影隊の物語。ゾンビ映画をワンシーン・ワンカットで撮る映像はまさに圧巻で、見応え抜群。37分に渡るワンカットだからこその面白みが際立ってます。本作はそれだけに終わらず、その後の展開がまた魅力的であり、要でもあり、面白い場面ではある。斬新な物語を展開させ、斬新かつ緻密、巧妙な構造が素晴らしい出来栄えで、〝37分のワンカットゾンビサバイバル〟がより際立ってます。独特のB級さ加減、A級ではないからこそ生まれた素敵な物語になっており、邦画ならではの面白さがしっかりあります。ゾンビ映画さながらのエンターテインメント作品に仕上がってます。無駄があるようでどこにもない、作り込まれた内容は娯楽に溢れてます。新人監督である上田慎一郎や、他無名キャスト出演だが、〝無名〟だからこその素敵な勢いのある作品にも感じる。1度観て、また改めて観たくなる魅力があります。映画だが、〝映画〟そのものの魅力が織り込まれた内容であり、映画愛が伝わる作品。
