このレビューはネタバレを含みます
/ものづくりってこうだ!
想像以上にメジャーでした。
やっていることは突飛に見えて、いいたいことと完璧に合致している。良質な舞台を観ているような気分。構造もキャラクタ配置もそうだけど、特に最後の組体操。対立はあっても、不満はあっても、曲者揃いのみんながなんだか協力しちゃって最後は笑顔…というものづくりの喜びをど直球で投げ込まれて、まあそういう界隈にいる人間として、正直、涙ぐみました。
目を惹く劇中劇(中劇)という形式が、ここもか〜というくらい思わぬ形で各所に響いていくのがおもしろい。後半の伏線回収はもちろん気持ちよく見た。日暮と神谷と松本のキャラクタが反転することで、日暮の内心が思い切り発露し、観客のストレスが発散されるのもポイント高い。
ただひとつだけ、冒頭30分の劇中劇は我慢どころだった。