TB12

ある自殺のTB12のレビュー・感想・評価

ある自殺(2014年製作の映画)
1.2
ビックリした。

何にビックリしたかと言うと、2014年の作品にも関わらず、もう何十年も前から使い古されてる既視感バリバリの手法で、三流サスペンスを見せられたからだ。

まず冒頭からして、先にオチっぽいシーンを見せて、そこから時系列を戻して、最後にまた冒頭で見せたオチに戻るって手法が古すぎる。

そこからダラダラと無駄な中盤を挟み、ラストはお決まりの畳み掛ける種明かし演出。

映画通ぶりたくはないが、さすがにここまで予想通りの映画ってのもそうないよ。

何故最後まで見れたかと言うと、製作国が自分には新鮮なイスラエルって事で、違った味のサスペンスを見せてくれるかなあと思ったから。

だが全くの期待外れで、大昔から何百回とアメリカやヨーロッパ、そして邦画でも見てきたような教科書通りの三流サスペンス。

唯一夫婦の関係性は、謎を秘めてて面白くなりそうなネタだったのに、最後までそんなにフォーカスされなかったのが心底がっかり。

何故美人で金持ちの弁護士が、あんな貧乏なダメ男と結婚したのか全く説明がないし、愛し合っていた過去を連想させる描写もないから、最後に夫の自殺を食い止めに行くとこも全く盛り上がらない。

主役はこの2人なのにそこの人間描写を疎かにしてどうすんだよと。

もっと夫婦間の愛を象徴するシーンがあれば(しょっぱいベッドシーンはあったがあんなもんあってもなくても変わらん)、まだ別方面では評価できたかもしれないが、それもなかったから全く見所がない。

そして警察の無能さは今まで見てきた色んな映画の中でも群を抜いてるかもしれない。

映画の中ではどこの国も、警察を無能に描くのはもはやお決まりだけど、この無能さは笑っちゃうレベル。

だって証拠の防犯ビデオを妻を解放した後に見るってやばいでしょ。

こんな酷い種明かし描写見たことないよ。

頭のキレる警官設定だったはずなのに脚本家は忘れたのか?
TB12

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