悪い女に騙されて金を貢ぎ挙げ句の果て犯罪に加担する、勝手に十八番と思う岡山天音さんのヘタレ芝居を楽しみたいと観たが、結構主演の瀬戸さおりさんの熱演が良い感じで引き込まれた。
田舎の激安人間図鑑の犯罪ものだが、早い話プロデューサー木村俊樹さんなんで「冷たい熱帯魚」をもう一度！な映画なんだと思う。
映画の中で主人公らは「世間と闘う！」と息巻くシーンがあって、これが映画のキモだと思うし、最高にあがるシーンになるはずが、情念込めすぎてセリフやら動きやらがハマってなくて、演歌ぽいのが非常に残念。
チャレンジグな映画であるはずなのに、元となった「和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件」の方がよっぽどトップギア入りまくりの事実というのも残念。
やり過ぎたら観客がひくという案配は確かに不透明ながら重要であるが、それを許すトーンで推し進められてるのにぁと。
けどなんか好きですね。
