このレビューはネタバレを含みます
2018年、52本目。
実力の伴う自惚れは罪か?
これは奇妙な愛なのか?
美しきオートクチュール、見えない糸、母親の幽霊。
狂気が生む、快楽ではない幸せ。
自分が望む以上に自分を理解されてしまった時、それは支配となる。
私、あなた、という宗教はあるんだなと。
心の底からゾッとしながらも、ほとんどの女性はそれを無意識のうちにやっているのかもしれない。
前半二人が出会ってからの会話がもう…!
君はお母さんに似てるだろ?なんて初対面の女性に言ってしまうウッドコック!
私だったらあんな風にはしていられないけど、後から考えれば出会った時からアルマは彼をお見通しだったのではないかと思ってしまうくらいの技アリなアルマ。
ウッドコックの敗北宣言からの流れ、幸せが訪れウッドコック城決壊でほっこり…彼も所詮は男だったのかという安心で着地。
縫うように動くカメラが映すドレス、肌、横顔は圧倒的な美しさ。
それに音楽が合わさって…最高です。
PTA作品をリアルタイムで初めて観る喜びも相まって、興奮状態から抜け出せないまま。
プレミア上映で町山智浩さんトークショーは、約40分程にわたるPTA講座!
町山さん曰く、ウッドコックをアルマが攻略するゲーム、姑の呪いをアルマが解く映画。
解説を聞いただけで、映画の面白さが思わぬ方向に広がった。
PTAはファッションにまるで興味がないっていうのと、ダニエル・デイ=ルイスは靴もドレスも作れるっていうのも可笑しかったな〜
町山さん、もっとトークショーしてください!
どんどん追記することになるはず…