華やかなオートクチュールの仕立て屋であるレイノルズとウェイトレスのアルマ。
二人の出会いからミューズになるまでと、本来この作品で表現したかったのであろう異常なまでもの純愛。前半と後半で作品の表情が違いすぎる。
華やかな世界の中で裏側の厳しさを描く作品とはひと味もふた味も違う。後半は片時も目を離せず。
何を考えているのかわからないあの表情でキノコを料理するアルマとそれをじっと見つめるレイノルズ。それはもう…ホラー。
静かに形を変えていく二人にしかわからない愛。こんなのわかりたくもないけど取り巻く人達が常にいて日常が普通ではない彼らだからこそ追究できた愛の形なのだろう。これが究極の大人の純愛の形…とは思いたくないけど。
余計な周りの感情をあまりいれず、二人の感情のみで進行していくあたりがすごくよい。
この愛憎劇と音楽のマッチングがツボ。
母親の亡霊のあたりがいまいち理解できず。
