ルキノ・ピ助ンティ

ファントム・スレッドのルキノ・ピ助ンティのネタバレレビュー・内容・結末

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

台詞の深み、多過ぎるけど美しい音楽、圧迫感あるけどレンズと色調はどストライクだった。室内でも望遠気味にしてそれを狙っていたんだろうか。キノコからプロポーズまでのシークエンスは特に最高だった。全く性質も性格もことなり分かり合えない男女の精神的な結合、そこに至るまでの流れがかなりサイコ。


バターたっぷり毒キノコオムレツを食べるあのシーンとはウッドコックが自身にそぐわない、気に入らないものを受け入れてでもアルマを自分の理想(母親)として手中に収めることだと思った。それは同時に仕事をする環境を捨てることでもあり、それによって情熱を失ったウッドコックをアルマが全力で支えるということが彼女にとっての生きる糧になる。それらが彼らを補完し合って夫婦として成立させる。知らんけど。