『教会に鳴り響く歌声と白い雪は靴に踏まれた音が』
ジュリアロバーツ主演の映画。
まったくの情報を知らない私は、まず、訳ありの家族としての状況を感じ取る。
雪を静かに、ジュポ、ジュポという音を響かせながら青年が登場し物語が展開の渦へ。
ジュリアロバーツは、その青年の母親役として出演されている。
我が家に帰宅する青年を、笑顔で迎える母の表情と、不安の色を隠せない妹の存在が交差する。
一体、この家庭に何があったのか。
それも過程として。
物語が進むにつれて、見えてこなかったパズルのピースが一つ一つ靄から見え隠れしていく。
じっと座る自分としての行き先さへも。
音もなく。座る自分としての。
心のうちから聞こえてくる音。
その音は文字化として言語化としてエンドロールを迎えることができるのかと。
