薬物の依存症で治療施設に入っていたベンは、クリスマスイブに突然帰宅した。母親のホリーは大喜びで迎えるが、妹のアイヴィー、継父のニールは克服していないと疑っていた。
24時間の監視を条件にクリスマスイブをみんなと過ごせることになる。しかし、買い出しで昔の薬物関係者に姿を見られ、家族に影響が出ることを恐れてベンは家を出る。ホリーはベンを連れ戻すことができるのか。
これは何個の意味が込められたタイトルなんだろう、と思わされる物語でした。
母親の愛情がとにかく深い。アイヴィー、ニールも愛してない訳ではない。この二人はどちらかというと、心配とホリーへの愛が大きいんだと思う。
ベンの今まで申し訳なかったという思いと、薬を吸えば楽になれるんだろうという思いの葛藤もよく描かれていたし、それが故に責任の取り方が切なく感じた。
また、ビューティフルボーイと異なるのは、サスペンス感のある物語展開でハラハラするシーンがちらほらあることだと思う。