藍色

アリ・ウォンのオメデタ人生?!の藍色のレビュー・感想・評価

4.2
海外のスタンドアップコメディー初めて見た!1時間喋りっぱなしだけど飽きない。下ネタと人種ネタをガンガン突っ込んでくるけど、人を傷つけるタイプの笑いじゃないので面白く見れる。オチが衝撃的だから最後までまで見てほしい。

コメディアンのアリ・ウォン、妊娠7ヶ月半で舞台に出てるけど、臨月か?!ってくらいにお腹が膨らんでてびっくりする。個人差が大きいのかな?

セックスと妊娠と結婚について赤裸々に語ってて、全体的に日本のコメディアンはできなそうなネタが多かった。R-1でこういうのあったらめちゃくちゃ好きになりそうだけどな!

パワフルな女性好き。アリはフェミニズム批判してて「女も馬車馬の如く働けなんてクソ!!夫の稼ぎで生活して、家でダラダラしたい!!」っていってる。これを踏まえ、2年後、第二児誕生前?のライブ「アリ・ウォンの人妻って大変!」を見ると面白さが上がる。育児中の専業主婦はさながらウォーキングデッドで経済力を持ってる方が力を持ってるんや…。

「18歳くらいの若い女見て嫉妬」とかいう話出てきたから「やっぱり若くないと男からちやほやされない」って話かーー?!と思ってたら、代謝とか不眠とかのリアルな老いの話だった。なるほどな。

流産したエピソードとか、タブーに触れるギリギリなところを危なげなくやってるところが新鮮だった。
「第三世界出身の母に言わせれば、『流産なんて靴を無くしたみたいなものでしょ。だから何?』」
もっと軽く言える風潮ができれば心の傷も少なくて済むんじゃない?っていう主張にはわかるものがあるなとも思う。大切なのは生きてる人間の心の健康だし…これに関しては批判もありそうだけども。

まぁ少なくとも、内閣府子ども・子育て本部お抱えの某絵本作家のいう「流産は感謝が足りないから/ママがケンカしたから」とかよりは百億倍健全な思想じゃないかな。
藍色

藍色