画面が只管美しく、庭園の中をゆっくりと歩いて回っているような心地良さがある映画。
形や習慣を身に着け、繰り返す。でも、同じ茶席は二度となく、その人と会うのは最後かもしれないと思って過ごすということ。個人的にも、19年末にこれが最後かもと思って行ったコンサートが、こんな世の中になって、推しと会う本当に最後の機会になってしまったことを思い出しました。
日々目の前にあることと向き合い、精一杯生きようと、年始に見るに相応しい映画でした。
黒木華さん演じるノリコのお着物が只管美しく。サントラも軽やかで楽しい。それから、序盤ノリコと多部未華子さん演じるミチコがカラオケで歌うシーンがめちゃくちゃよくて、若き日の幸せを見ている気持ちになり、なんか泣いちゃいました。
