最近映画をみることが減っていた。
他の人の世界や人生を覗き見することに興味が減っていた。
ひょんなことがあり、自分を振り返らざるをえなくなった。色んなことをリセットして、これから何の映画をみようかと逡巡していた時に、以前知り合いがよいといっていたこの作品のことを思いだした。
途中眠ってしまったけど、1人の女性が茶道という習い事をただの習い事ではなく、人生の1パーツにしていく話。一緒に生きていく、支えになっていく話。
私はじっくり何かを続けるのが苦手。白黒はっきりつくものと、すぐ結果、結論がわかるものに興味があるタイプの人間。
そういう人からみたら少し気持ちが痛くなった。
じんわりわかっていくことの意味、それを噛み締める程の余裕はない。
何かを諦めているようで、焦っている。わかりやすいものに惹かれてしまう。
そんな自分の人間性を感じられた作品。
茶道は結構ものによるが、お金がかかる習い事だな、とも思った。
憧れる生き方ではあるけど、じんわり噛み締める強さは今はない。