このレビューはネタバレを含みます
ひとりの女性が茶道を通じて成長する過程を描いている。
長い人生において誰もが経験する挫折や不幸に直面しながらも、茶道を通じて人生を考え、精神的な強さを身につけていく姿に好感を覚える。
樹木希林や黒木華が演じる登場人物が語る言葉も意義深い。
「頭で考えないで自分の手を信じなさい」
「毎年毎年同じことの繰り返しなんですけれども、私、最近思うんですよ。こうして同じことができるってことが幸せなんだな~って」
「世の中にはすぐわからないものと後からわかるものの二種類がある」 などなど
淡々と進む中にも、幽玄さが感じられる内容となっているが、パンチ力がないのは否めない。
是枝監督の「海街ダイアリー」のように何度も見たいと思わせる映画としての魅力も感じれない。