Antaress

日日是好日のAntaressのレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
3.9


初見は映画館。改めてHuluで鑑賞。

樹木希林は良い!凄〜く良い!

けど邦画のダメなところがどうしても気になる。
主人公がハタチの時が1993年の設定なのに登場人物が全然当時の服装や髪型じゃない。
多部未華子演じるミチコはその時代っぽくソバージュ的にしてるつもりなんだろうが、あの時代を知っている者から見たら全く違う。

服もあの当時ハタチの娘ならあんなババくさいゾロリとしたスカートなんぞ履いてません。それにあのスカートにあのソックスを合わせるのもあり得ない。←初めて茶道教室に行くシーンね。
その後のシーンではこの映画公開当時の流行りの服装まんまだったりしてシラける。

あの頃のカジュアルならストレートジーンズにTシャツとかそんな感じ。
綺麗めな服なら肩パッド入りのワンピとかスーツとかね。

今、朝ドラの再放送で『ひらり】をやってるけどあれが92〜93年の放送なの。時代劇でもなく30年ほど前のことなら幾らでも当時のファッションくらい調べられるし用意も出来るでしょ。

そんな簡単なこともやらない邦画の手抜きが心底嫌いだし憎んでます。
せっかく良い映画でもこう言うとこで台無しになるんだもの。

上記のことが無ければ星4.0なんだけどな。


とグダグダ御託を並べましたがそのことを除けば大好きな映画です。

雨、お手前、つくばい、手水、川のせせらぎ、滝…ひたすら水の音を聴く映画。

茶道の様にゆるりと静謐な名作です。
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