kuzira

日日是好日のkuziraのレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
3.8
考え事が趣味な僕はまたそうやって
黙々と考え事を巡らせてしまいます
この映画は感じることが大切です

それでも僕はこの映画を感じた上で考えるのです

いやでも。実は僕は何も考えてはなくて
感じている事を頭で巡らせてるのが
もしかしたら、好きなのかもしれません

そんな事すらも考えながら生きてます

記憶の断片と僕が生きてきた道と映画が導く道と
そんな行ったり来たり、
立ち止まったり、見渡したりする時間が
とても、好きなのかもしれません

そんな事をフワッとさせたまま。
今日はどんな日になるのか、したいのか


毎日を好日に生きるのは本当に難しいものでして。

自分の事に勝手にいっぱいいっぱいになっては
人に優しくなんかできないで、
誰の為にも、自分の為にもなれないで
落ち込んだり、拗ねたり、ぐずったり
そんな1日だって過ごしてしまうのです

なんとも無情な途方もなさ、なのです

期待はずれの1日はどうしてもやってきてしまうし
それを理解した上で生きたとしても
脳に不安を送りこむ事を止めさせる事は
至難の技なのですよね、季節のように生きたい

人生の隙間に入り込んで来る映画というのは
タイミングが最も大事で
自分の中では気づいていなかったり
気づいてるけど気づかない振りをしたり

そんな時に溢れてしまう気持ちを
留めようとさせない力がある作品だと思います

ただ、今日の僕はなんとなく違っていて
気づいていた事をまた改めて伝えて貰ったような
そんなタイミングでありそんな映画でした

いつ何時だって樹木さんの言葉には
溢れてしまう尊さがあるのですけれどね

人生を慣らす方法っていうのは
自分のせいにはしないって事ですよね
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