佳子

日日是好日の佳子のレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
3.7
希林さんは、
「もうこれが最後の作品かもしれない。」
と常に思いながら、最後の最後まで演技をし続けたのだろう。
生活の中、自分の人生で大切なことが明確で、それ以外のことは飄々と受け流しながら、生きる彼女の人としての深みや強さが、私たちを魅了してやまなかった。

「何でもかんでも、頭で考えちゃうんだねぇ。」という台詞が印象的。

大概のことは、Googleで調べればすぐに答えが見つかる時代。

私達はすぐに安易に答えを求めようとしてしまう。
ハウツー本ばかりがベストセラーに名を連ねる時代。
すぐわかることと、すぐには分からないことが世の中にはあって、やり続けることでしかわからないことがある。

すぐには分からないこと中にある大切さを教えてくれる作品。

四季折々の、お菓子や掛け軸が美しかった。
佳子

佳子