樹木希林さんの遺作になるのでしょうか。
日本の文化である茶道を自宅で伝授する先生を演じており、
何かを伝える存在としての強さもありながら謙虚な姿勢も持ち合わせた可愛らしさがシーンのところどころで見て取れます。
「夏至」や「立冬」などの二十四節気(太陽暦)に合わせて季節感を出しているのですが、普段からカレンダーなどで太陽暦を目にしている私たちは、自然にそれがどの辺りの季節かなどをおおよそ理解できます。
その瞬間、子供の頃から目にしてきたカレンダーの存在の凄さに気付かされてみたりしました。
最近では紙のカレンダーが会社で作られなくなったりしているので、ある意味で未来に残したい日本のカレンダー表記かもと感じました。
「日日是好日」という言葉自体は禅語と呼ばれる禅の教えや悟りの境地を短い語句に凝縮したものらしく、
「毎日毎日が素晴らしい」(wiki調べ)、という解釈だそうで、
この映画では、季節の移り変わりや、時が変わっていく中で出会っていく人との関わりの素晴らしさを、茶道教室を通して描いているように感じました。
自然とタイトルと内容が記憶に残る映画です。