Tatsu

レイニーデイ・イン・ニューヨークのTatsuのレビュー・感想・評価

3.5
相変わらず街を映すのは一流のウディ・アレン。タイトルにもなっている雨の降り出し方が印象的で、要は選択を迫られたときに、その場の衝動によって、既に所持しているもう片方を捨てる、そしてそれを劇中セリフの通りロマンティックと捉えてるということだと思うが。今あまりこういう形で恋愛が描かれないから、40年前の作品から相変わらずの一貫のしっぷりにむしろ感心する。ただ、アレンの自己投影としてのシャラメがいるところや、文化系のこういったロマンスをいまだ信じて撮っているところを見ると、ちょっと甘すぎるし飾られすぎていて、惹かれないというのが正直なところ。ジュード・ロウなどがどうでもいいキャラで出てくるところは、最近のアレン映画って感じがする。自分的には『カイロの紫のバラ』『マッチポイント』『ブルージャスミン』あたりがベストなのは揺るがないな。
Tatsu

Tatsu