まの

こどもしょくどうのまののレビュー・感想・評価

こどもしょくどう(2017年製作の映画)
3.3
食堂を営む両親の元で食べる事と愛情はたっぷり与えられたユウトは、ぶっきらぼうだけど、子育てする気がない母親を持つ子供や、両親に捨てられた子供を見て放っておけない優しい男の子。

みんな同じ子供なのに環境の違いで差別を受けたり、虐められたりしてしまう現実がとても悲しい。子供を捨てる弱い両親には怒りを覚える。河原にずっと停めている車を何故警察はもっと早く気づかなかったんだろうと、そういう事にも怒りが込み上げてくる。
色んな辛い目に遭っても、一番我慢しているのは当の子供達で、彼らが一番大人なんじゃないかと思える子役達の目の演技は素晴らしかったです。

一部始終を見てきたユウトはきっと人の痛みがわかる大人になるでしょう。 
ラストでユウトの両親が営む店で子供達に食事を提供してくれるシーンが唯一の救いでした。
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