JoeyOgawa

とんかつDJアゲ太郎のJoeyOgawaのレビュー・感想・評価

とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)
1.1
2020年ワースト映画候補ぶっちぎりのNo.1だったな(笑)
日本映画の恥さらし映画である。

クラブDJとB級グルメのとんかつ、いわばミネラルウォーターと揚げ物という食い合わせの悪い二つを合わせたふざけた映画としてそそられてしまった『とんかつDJアゲ太郎』。どれだけクラブやクラブDJの感覚を出せているか、見る前から不安があったが、予想を遥かに下回り、見ているこっちが非常に恥ずかしくなる痛い映画だった。


何よりも、主人公のアゲ太郎がクラブの魅力に惹かれながらも、クラブDJというのを全く理解せずに終わってしまう。途中、素人DJあるあるなシーンに出くわし、そこのみは妙にリアリティがあるが、それ以外のDJもどき描写は終始目を覆いたくなる惨状。

クラブに来て、カッコいいDJに憧れるとか好きな女の子に興味を引いてもらうためにDJになりたい、といったきっかけは悪くない。が、肝心な音楽に関しては全て行き当たりばったり。ただ盛り上がればいいんじゃないんだって。その場その場の空気にあう、尚且つ自分が好きな音楽をかけなきゃ。とにかく、DJとしての主体性がゼロ。おそらく、製作サイドに音楽、クラブDJ、クラブに関する知識とリスペクトが欠如している。

そんな中で、
伊藤健太郎と伊勢谷友介の犯罪者コンビの演技がぴったり&自然というのがなんとも皮肉。

加えて、とんかつ屋の描写もどうかと。ブラザートムのとんかつ屋の主人というのがまるで似合わない。ブラザートムはそれこそクラブのオーナーの方が似合う。それに、アゲ太郎の妹はいつ学校に行ってるかわからないぐらいいつも店にいる。それにとんかつ屋なのに豚や食材に対するこだわりもない、というのも気になる。普通に「和幸」の方が美味そう。

クラブ、クラブDJとその周り、そしてとんかつ屋に対するリスペクトがまるで見えない。序盤でYouTuberとして成功してるんだから、DJよりもYouTuberのほうが向いているんじゃないだろうか?
ともかく、この作品に関わった全てのスタッフとキャストはムラマツヒロキ氏の漫画「DJ道」を熟読し、クラブイベントに3年ぐらい通ってから、この映画を作り直した方がいい。
それと監督は映画学校に通い直して、ついでに脚本養成スクールにも通い直した方がモアベター。

#とんかつDJアゲ太郎 #とんかつ #DJ #クラブ #渋谷 #映画 #シネマ #ムービー #movie #cinema #ワースト #ずんどこ #最低映画 #伊藤健太郎 #伊勢谷友介
JoeyOgawa

JoeyOgawa