色んな意味で鬼滅よりも注目されている本作ですが、しっかり面白かったです。原作ファンでしたので11巻分の物語をどう2時間の映画にまとめるかが不安ではありました。たしかにストーリーや設定は原作と違う部分はありますが、登場人物も絞ってうまく2時間にまとめたな、と感じました。BGMや使用楽曲はクラブ行ったことない観客にも合わせてPOPなものを選んだのかな、とも思いました。結果的に苑子ちゃんのあの楽曲につながって、あそこがめっちゃよかったですが…
捕まったおふたりもとても良かったです。DJオイリーもしぶいし、DJ屋敷もカッコいい!特にラストのアゲ太郎と屋敷のセッション?BtoB?はめっちゃよかったです。
あと美術がとにかくすごかった。アゲ太郎の部屋、旅館地下の溜まり部屋、しぶかつ店舗のこだわり…美術の本気が見れた気がします。
個人的にWOMBはアゲ太郎のDJイベントで行ったことがあったのですごく懐かしい気持ちになりました。
ただ、レコード屋店主やイベントをブッキングしたオイリーの友達、キレ方がやばくて「DJってやっぱ怖えな…クラブ関係者はヤバい」みたいな偏見も持たれそうだなとも思いました。もっとクラブは楽しいよ!行ってみよう!と思わせるような演出でも良かった気がします。あれじゃあ怖すぎる。原作では登場人物みんなほのぼのとしてて、そこがアゲ太郎のいいところだったのですが…原作にブチギレするキャラなんていませんよ。原作は良くも悪くも挫折がなく、毎回うまくピンチを乗り切るところがすごく好きだってのですが、やはり映画的にダメだったんでかね…そこだけはアゲ太郎らしくないなと思いました。
見た後はとんかつが食いたくなる映画でした。セブンイレブンでカツ丼食べます。