きよ

劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel II. lost butterflyのきよのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

相変わらず、ひとさじの希望に鍋いっぱいの絶望、って感じでした。
ゲームを携帯アプリでやっているので、年齢制限要素がカットされたものしか知らず、改めて、これがfate!と固唾を呑んで見守る羽目に。

慎二のクズさを嫌うのは簡単なはずなのに、口の端のひきつりや動きなどに見える怯えや嫌悪がすごく人らしくて哀れで、丁寧に描かれているからか全く嫌いになれない不思議。
図書館でのシーンは、凛ちゃんの敵を見る目が人を超越した殺気だったぶん、慎二の哀れさが倍増しで、同情せざるを得ない感じでした。士郎から思いっきり殴られるのも、桜に逆らわれるのも、もっと早ければ、慎二も違うアクションが取れたかもしれないのに、と思うと、とかく不憫。

聖杯戦争後の約束を交わすシーン、横に差し出された士郎の小指に桜が下から引っ掛けるようにして指切りする構図が、とても象徴的で良かった。

藤村先生のシーンはとても良かったし、あの時、劇場皆の心は1つになったと思われます。
イリヤちゃんも、切嗣も、良かったね。
きよ

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