この作品の中で僕は何度
「これは大変なことになったねえ^^」
とか、
「こりゃおしまいだあ^^」
と思っただろうか。
全てを絶望へと叩き落とす悪趣味が過ぎるシナリオをufoの凄まじい画とともに叩きつけられた。
シナリオはもうここまでくらいしか言えないし、これから観る方にはこの絶望をガッツリ食らって欲しいので割愛。
何よりこの作品でシナリオに勝るとも劣らぬ力強さを見せたのはufotableの画力。ある戦闘シーンではスケールが大きすぎて何やってんのかよく分からなくなる、通称「マンオブスティール現象」が起きていたのはまあ仕方ないのかな。しかしその分、今作は「静」の画が異次元の境地に達している。あのヌルッヌルな動画はufotableたる所以を見せつけられた。
主題歌について。Aimerさんの四つ打ち曲はあまりにも彼女の繊細な歌声と相対しているようで好きじゃなかったんだが、なるほど、この作品のためにやっていたのか！とすら思ってしまった。とてつもなく重いことになっている。
三部作の2作目はそのシリーズの方向性や評価を決定しうる超重要な位置付けに得てしてなるのだが、須藤監督は我々に最高のアンサーを提示してみせたのではないだろうか。
1章だけでなくZeroとUBWは見ておこう、というか自分がその状況観てこの感想なので。
1章で上げに上げたハードルを悠々と超えてみせてくれた圧巻の出来。
さてこの先に何があるのか。「春」が待ち遠しい。
