Iri17

長江 愛の詩のIri17のレビュー・感想・評価

長江 愛の詩(2016年製作の映画)
4.6
正直、この映画が終わった後訳が分からずポカーンとしてしまったのだが、リー・ピンビンの映像だけで凄く感動してしまった。

内容については途中うとうとした事もあってあまりついていけず、「あれ?こいつ人間じゃないのか!」と気付いたのもかなり後半だったのだが、1人の男が長江を遡ることで、自分の人生を遡るストーリーだと思う。アン・ルーという女性は神とか詩とか自然とか長江の具現化かと思ったのだが、長江とセックスするのも変だな〜と思い結局僕の脳ではよくわかりませんでした。

長江は黄河とともに中国という国家、文明が誕生した時から、中国を見守ってきたいわば中国の精神や文化を象徴するようなものだ。しかし、最近は急速な発展と開発によって山は切り倒され代わりにビルが建ち、川の上流は干上がってしまった。それは中国がここ数年で手に入れた代わりに失った大切なものを象徴しているようにも思える。

映像の美しさはとんでもなく素晴らしく、他の方も書いていたがタルコフスキーを思い出した。火、水、森の象徴性がタルコフスキー的だ。(余談ですが、『サクリファイス』をTSUTAYAで借りっぱなしにしている人がいます。これだけ観ていなくて早く観たいので心当たりある方は返却をm(_ _)m)

アン・ルー役の女優さんが超絶綺麗でうっとりしました。

ちょっとあまりに良かったしわからない部分も多かったので、もう一度観ようと思う。
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