長江 愛の詩の作品情報・感想・評価

長江 愛の詩2016年製作の映画)

長江図/Crosscurrent

上映日:2018年02月17日

製作国:

上映時間:115分

3.7

あらすじ

「長江 愛の詩」に投稿された感想・評価

kana

kanaの感想・評価

3.3
映像はとにかく綺麗。
中国の水場の美しさに相変わらず溜息がでる。
悠久の時、その層が作り出すぬらぬらとした雰囲気が大好きでやっぱりこういうの観てしまうんだなぁ。
 芸術。風景の映像とイメージの。
 ともかく遡る。それが長江なので、ものすごいどころか壮大なスケールになってしまう。
 日本では絶対に見られない風景の連続に、川の雄大さに驚く。
 だが、ストーリーはわかりにくい。父が遺した詩集に沿って行くのだが、不思議な女性の存在は現実とは限らないので、理解しにくいのだ。
 だが、写真集で、詩集だと思えば面白い。
 また、失われた過去とその風景へのノスタルジーであり、三峡ダムをはじめとする現在への切なさを吐露するものだと思えば、味わえる。
 そして、実に観念的で芸術的な、こういう映画が撮られていることに感心した。
 受賞に値する。
長江周遊クルーズ32日の旅。

※船は古いです。
※66日間の此岸から彼岸までの旅はオプション。




本作とは関係ないけれど
とても美しいとは言えない長江の黒い水は、あらゆる魚類が絶滅の危機に瀕していて、長江の下流の名が与えられた揚子江カワイルカは"女神"とまで言われるほど美しいらしい。


物語は
上海から始まり江陰、蘇州と少しずつ上流へ向かうのだと理解する.........

....なんとまあ長い。長江は6000キロ、Googleマップ調べで東京からシンガポールより遠くなる。


台詞を極力廃し静かに長江を昇っていくのだ。2時間弱の作品が4時間超に感じる。体内の"時の感覚"が麻痺をする。爆睡必至である。

薄れゆく意識の中で僧侶との短い問答の中に明確にキリスト教に皮肉を込める。そこは中国らしくて構わないのだけどまさかのマザー繋がり。逃れられない。

川沿いの貧しい街並みを眺めながら中盤恐るべき巨大施設、汚染の元凶と言われる世界最大の○○○○所を拝む事ができる。想像より遥かにでかい、なんじゃこりゃー!

在你身边 "あなたの側に"

主人公の旅は【山清水秀】→日本では【山紫水明】の言葉のように清らかに終わりを迎える。

ひらがなだけの日本に漢字が来てくれたことを感謝したくなるほどの美しい詩に乗せてこれほど心穏やかに観れる作品は他に知らない。



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中国は朱子学の影響で現在も父と子の絆が胸アツの要素として宋の時代から強く残っている。中国の作品を観ると父が息子、娘に託すというような内容の頻度が高いことが知れてイイ。水質改善は日本の企業にまかせてもらえないだろうか。習近平は年10兆円の予算を充てているのだ。
お願い!w
love1109

love1109の感想・評価

3.6
中国は近いようで遠い国だ。こんな映画を観ると、かの国について、あまりに部分的にしか知らないことを強く感じてしまう。上海を起点として、途方もなく壮大な長江を、その源流へと遡る一大ロードムービー。そこで繰り広げられてきた人間の営みを思うと、そのあまりに悠久な時の流れに、ただただ圧倒される。撮影監督は『童年往事/時の流れ』、『恋恋風塵』、『花様年華』のリー・ピンビン。どこを切っても美しいその映像は世界の映画界の宝だ。
船が河面に揺られてゆらゆらと、わたしの心をも揺りかごのようにゆれてゆく。

美しい詩に魅せられ、ともに河を上りはじめた彼の、想いを馳せた旅。

冬の河は、どんなに冷たいだろう。その刺すような冷たさを身体で感じてもなお、生きている意味を問う。
冬にあがる花火は、なんだか忘れ去られた美しさのようで、哀しくてすき。
そんなふうに思ったのは誰だったか。

川辺の町で生まれた君は、"洪水のたびに人が減ってここは美しくなる" という。
打ち捨てられたような君の心を、僕は救えるのだろうか。

君の影と、逃げてしまった父親の魂が出会ったとき、君ははじめて笑い、そして、だから、僕はここに在る。

それは、愛の詩。大切にしまわれていた、想い。
変わりゆくものへの哀愁とそして過去への愛の物語。
notitle

notitleの感想・評価

3.4
父の遺した詩集『長江図』を辿り、長江を遡っていく話。壮大で、神秘的で叙情的。船とともに遡る、時空軸。かつてそこに存在し、失われたあの時と対峙する。明確なストーリーはなく、理解しようとするな、感じろ、系の作品。映像は確かに美しく、懐かしい。
suke18

suke18の感想・評価

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自然のスケールと人的スケールを二重露光させるという点でテレンス・マリック的
母-父と母-子の2組のカップルの関係を二重露光させるという点でタルコフスキー的というかなんというかだけど、色々とバランスが惜しい気がする
Hquuuu

Hquuuuの感想・評価

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うん。父上に連れていかれて映画館で見たけど。

いみわかんない
映像美がすごい!ってあるけど、自分はまだまだ未熟なのでそういうことも全然分からなかった笑
まとわりつく違和感の元を探ってみたら、この作品の美的世界とヒロインの美貌が相容れない事だと気づいた。
端的に言えばモデルを観ているようなんだな。綺麗ではあるんだけど。
漁船に刻まれた年季、舞台である長江に刻まれた歴史、そういうものの美とフィットしていない。
もしこの作品が幻想や寓話であるなら(正直よくわからなかった)計算されたものなのかもしれないが。
ふと、チャオ・タオならと脳裏をよぎってしまったのも致し方なかった。
tzz

tzzの感想・評価

3.0
DVDをレンタルして鑑賞。評判の通り、ストーリーはよくわからない系だけど、何よりも映像美が素晴らしい。劇場で観たらもっと壮観だったのは間違いない、と思う一方で、途中で寝落ちしてしまいそう。自宅で読書の傍ら、BGMのように放映してちょうどよかった。
中国に行ったらいつかはしてみたかった「長江下り」、船の中で数日過ごさなければいけないのが辛そうでなかなか踏み出せずにいたけど、この映画を見てだいぶその風情を感じることができたように思う。(実際に行くよりも綺麗かも、なーんて。)
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