長江 愛の詩の作品情報・感想・評価

長江 愛の詩2016年製作の映画)

長江図/Crosscurrent

上映日:2018年02月17日

製作国:

上映時間:115分

3.6

あらすじ

「長江 愛の詩」に投稿された感想・評価

fujiK

fujiKの感想・評価

2.5
さかのぼる船と長江の光景、時に墨絵のように、美しい。
内容がよく掴めないながら、長江沿いの港町を記した詩集とあちこち行き着く先に現れる女性は川そのもの、そして川を遡ることが時間の移り変わりではないか、と考えた。

ヨーロッパのライン下りは豊かな緑と色彩、一方のアジア、長江は白黒、墨があっている。
素晴らしい。ずっと感動していた。たんなる映像主義ではなく、まぎれもなく映画のショット。2018年ベスト級。
さくら

さくらの感想・評価

2.0
開始5分で飽きてしまった私には、見終わるのが辛かった…。

中国の歴史を知らないと、ただ謎な映画。
ネットで解釈を読んで初めて腑に落ちた。

描写はとてもきれい。
自然の雄大さは大国ならではの果てしなさ。

でも長江や映画の雰囲気にマッチさせるには、女の子が綺麗すぎたかな。
同じ綺麗でも、現代的な美人よりも、もうちょっとナチュラルで素朴な子の方が良かった。

このレビューはネタバレを含みます

正に大河が主役の映画だった。ところどころで現れる川の妖精とも思える女性が魅力的だ。冒頭のシーンで「泥の河」を思った。長江源流までの旅に同行させてもらい、その場所に訪れたくなった。おおきな船体も雰囲気を持ち、その役目を果たせずに終わる、悲しみを誘う。
河井健

河井健の感想・評価

3.8
映像は本当に圧巻。
さすが中国という感じ。
内容に関しては暗喩が多用されていて、なおかつセリフが少ないのでかなり分かりづらいが面白かった。
父が残した詩をたどって、上海から遡上すること32日、悠揚たる流れです。風景や仏閣は夜や明け方、夕暮れ、雨降る中と幻想的な時間を選んで描かれます。

作品が難解なのは暗喩の多用にあります。港々に現れる女は長江の精でもあり、遡上することで時間も遡っています。女が父から詩を受け取ることで新たな関係性が明かされます。さらに、源流にある墓標にその名を見つけます。

彼女は修行で悟りを得たのでしょうか?まだ工事が続くという三峡ダムで長江はどのように変わっていくのでしょう。

原題は「遡上」と訳すのでしょうね。
kana

kanaの感想・評価

3.3
映像はとにかく綺麗。
中国の水場の美しさに相変わらず溜息がでる。
悠久の時、その層が作り出すぬらぬらとした雰囲気が大好きでやっぱりこういうの観てしまうんだなぁ。
 芸術。風景の映像とイメージの。
 ともかく遡る。それが長江なので、ものすごいどころか壮大なスケールになってしまう。
 日本では絶対に見られない風景の連続に、川の雄大さに驚く。
 だが、ストーリーはわかりにくい。父が遺した詩集に沿って行くのだが、不思議な女性の存在は現実とは限らないので、理解しにくいのだ。
 だが、写真集で、詩集だと思えば面白い。
 また、失われた過去とその風景へのノスタルジーであり、三峡ダムをはじめとする現在への切なさを吐露するものだと思えば、味わえる。
 そして、実に観念的で芸術的な、こういう映画が撮られていることに感心した。
 受賞に値する。
長江周遊クルーズ32日の旅。

※船は古いです。
※66日間の此岸から彼岸までの旅はオプション。




本作とは関係ないけれど
とても美しいとは言えない長江の黒い水は、あらゆる魚類が絶滅の危機に瀕していて、長江の下流の名が与えられた揚子江カワイルカは"女神"とまで言われるほど美しいらしい。


物語は
上海から始まり江陰、蘇州と少しずつ上流へ向かうのだと理解する.........

....なんとまあ長い。長江は6000キロ、Googleマップ調べで東京からシンガポールより遠くなる。


台詞を極力廃し静かに長江を昇っていくのだ。2時間弱の作品が4時間超に感じる。体内の"時の感覚"が麻痺をする。爆睡必至である。

薄れゆく意識の中で僧侶との短い問答の中に明確にキリスト教に皮肉を込める。そこは中国らしくて構わないのだけどまさかのマザー繋がり。逃れられない。

川沿いの貧しい街並みを眺めながら中盤恐るべき巨大施設、汚染の元凶と言われる世界最大の○○○○所を拝む事ができる。想像より遥かにでかい、なんじゃこりゃー!

在你身边 "あなたの側に"

主人公の旅は【山清水秀】→日本では【山紫水明】の言葉のように清らかに終わりを迎える。

日本に漢字が来てくれたことを感謝したくなるほどの美しい詩に乗せてこれほど心穏やかに観れる作品は他に知らない。




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中国は朱子学の影響で現在も父と子の絆が胸アツの要素として宋の時代から強く残っている。中国の作品を観ると父が息子、娘に託すというような内容の頻度が高いことが知れてイイ。水質改善は日本の企業にまかせてもらえないだろうか。習近平は年10兆円の予算を充てているのだ。
お願い!w
love1109

love1109の感想・評価

3.6
中国は近いようで遠い国だ。こんな映画を観ると、かの国について、あまりに部分的にしか知らないことを強く感じてしまう。上海を起点として、途方もなく壮大な長江を、その源流へと遡る一大ロードムービー。そこで繰り広げられてきた人間の営みを思うと、そのあまりに悠久な時の流れに、ただただ圧倒される。撮影監督は『童年往事/時の流れ』、『恋恋風塵』、『花様年華』のリー・ピンビン。どこを切っても美しいその映像は世界の映画界の宝だ。
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